ACROGE FURNITURE

リビング・ダイニングセット(山本邸)

「世の中にないオリジナリティ」
「意匠たっぷりの部屋と調和しつつも空間に負けない迫力」がほしい

そんなお客様の夢を叶えるために、
大鋸目仕上げの質感を共通させたデザインのリビング・ダイニングセットをご提案しました。

アクロージュファニチャーのANSWER

オリジナルからはじまるオリジナリティ

「オリジナリティのある家具」。それはよく耳にする言葉ですが決して楽なハードルではありません。2度目の打ち合わせの際、展示物のベンチソファーを「大変気に入っています」と言われ、「購入したい」というお話になりました。
ブラックウォールナットの大きな一枚板座を使用した贅沢なソファーです。この座面や背もたれの曲線、実は製材時に偶然反ってしまった曲線をそのまま活用しています。そのため、表面は大鋸目(おがめ)という鋸の跡があり、とても良い質感となっています。
まさに世の中にふたつはないであろうオリジナリティあふれる作品です。これを気に入っていただける人は、かなり木が好きで木工の技が好きな方になると思っていました。

シンプルなデザインですが、身体を支える背もたれを接合する仕口は「通し2枚ほぞ、2段ほぞの裏くさび」です。家具の仕口の中でも最も強固な仕口の一つを使用しています。自然のいたずらを美しく活かすため、高い技術で作り上げた逸品でした。
普段、寺社仏閣や純日本家屋などの設計もされているお客様だからこそ、私が説明する前に、このオリジナリティにしっかり気づかれていました。

素材を生かす技術

ソファーが決まったことで、全体像が見えてきました。大鋸目仕上げという質感を共通させたデザインをご提案します。使用する材を見ていただきながら、お客様と一緒に木取りを考えていきます。写真の手前はコーヒーテーブルになる天板、中央がテレビ台の天板になります。立て掛けているのが椅子の材ですが、ソファーと同じ丸太で同じように曲がった木になります。この日が来るのを何年もじっと待っていました。
私の工房の仕事はミスが許されない作業が多いのが特徴です。この材があるから、これが作れるというのが基本にあります。自然物である木の美しさを出来る限り活かして家具にしています。余分な手を加えず、余分な線を入れず、木の美しさを最も感じてもらえるデザインになるよう日々考えています。オーダーメイドはできる限りお客様に使い易いように作り上げていきます。椅子の座面や背もたれの大きさ、位置や高さを座っていただきながら一緒に決めていきます。

削り平面を出すことができない大鋸目仕上げ仕様となる天板。適材は滅多に生まれません。薄く裂いた丸太材が乾燥過程で全く反らないことはほとんどないからです。真っ平に乾燥した材を、さらに1年以上工房内で立て掛けておき、それでもほとんど反りが生じていない材でなくてはなりません。前もってそうした材が工房内に数枚あることを確認したうえで、ご提案します。こうした状況に即座にお応えするため、工房内の材木の木目や色合い、素性は全て把握しています。特殊な材は急に探してご用意できるものではないからです。そうした適材を使用しつつも、少し膨らんでいた箇所がありました。そうした箇所には裏から手鋸で切れ目を入れます。木の繊維を切り、クランプで平面を出しつつ接着していきます。量産方法ではできない、熟練技がここにあります。

木 × 鉄 × 本革

ダイニングテーブルセットの方はソファーとの空間に少し変化を付けたかったので、鉄脚をご提案しました。耳付き大鋸目付きの材。自然の存在感を強く感じますが、ときにやぼったく見えたりします。板厚は可能な限り薄くし、脚はオリジナルの鋳物風仕上げの鉄脚、椅子の座面には黒の本革クッションを載せました。テーブルの天板はブックマッチの2枚はぎです。ブックマッチはアジの開きのように木の割いた面を上にし使用します。そうすると左右対称の木目が現われます。大鋸目の風合いも加わり、とても雰囲気のある天板です。自然の曲線を活かした椅子、座り心地も想像以上に良かったです。さらに座る際、細めの鉄が少したわむことで優しく背中を支えてくれます。

お客様のこだわりと職人のこだわり

ソファーに合わせたリビングセット。ソファーの存在感に負けないよう、横長のコーヒーテーブル、天板が長くなっているテレビ台をご提案しました。こちらも天板は大鋸目仕様になっています。脚はソファーに合わせ、木の板脚にしました。テレビ台の前板も木が良いとのことで、3枚引き戸で木目が繋がるよう一枚の存在感ある板を使用しています。これはお客様自身が工房内で選ばれたもので、ショップと工場と倉庫が一体となっている工房だからこそできるご提案です。お客様にこだわりがあればあるほど、私たちの工房は力を発揮します。
「世の中にないオリジナリティ」・「意匠たっぷりのお部屋と調和しつつも空間に負けない迫力」をお届けすることはできたのでしょうか。

お客様の声

リビング・ダイニング トータルでご依頼をいただきましたが、どのような想いをお持ちでしたか。
建築家である夫が、念願の我が家を設計し、自分たちの好きなもの、思い出の情景、実験してみたかったことが詰まったこだわりの空間が完成したとき、ここにどのような家具を設置すべきか夫婦で頭を悩ませました。
いろんな樹種の無垢の木を使ったこだわりの空間。何と言っても天井も床もストライプときています。下手な家具を持ってきたら部屋の雰囲気に負けてしまうし、家具の選択によってはせっかくの空間を壊しかねない。かと言っても、評価の定まったデザイナー家具を持ってくるのも何か違う。
オリジナリティ・調和・空間に負けない迫力、そんなものを求めていました。
当工房にご依頼された理由をお聞かせください。
高校のクラスメートである岸君が家具職人になっていると再会した高校の友達に聞いていました。新居の家具に悩み、やはりオリジナルのものが作りたいと思ったときに、できれば縁のある人に頼みたいと思いました。夫も同じ気持ちだったので、工房にお邪魔しました。
夫は予め「いいと思わなかったら頼まないからね」と宣言しておりましたが、先ず、展示してあったオリジナルのソファーに「これカッコいい!!」と夫婦で一目惚れしてしまいました。夫と岸君は当然初対面でしたが、デザイナーでありクリエイターである二人のものづくりに対する考え方や、素材・デザイン・仕事に対するこだわりに共感することが多く、すっかり意気投合し、新居の家具をお任せすることを即決しました。
ご主人様がリフォーム設計された、こだわりのお部屋に納めさせていただきました。リビング・ダイニングセットはいかがでしたか。
一目惚れしたソファーは予算的に一度は諦めかけたものの、私たちの探していたピースはこれなのではないか?という思いがどうしても消えず、打ち合わせに再訪した際に改めて見て「やっぱりいい!」との思いが深まり、購入を決断しました。
当初家具についてノープランで行きましたので、素材・デザインもいろいろ検討しましたが、メインのソファーが決まったことで、これを中心にコーディネートを考えました。
基本的に岸君にお任せで提案してもらい、それを夫婦で検討して回答。それに対してまた新たな提案をもらって決定。このような流れで一つ一つ決めて作り上げていきました。
オーダーして家具を作ってもらうのは私には初めての経験でしたが、提案をいただき、検討してプランを決め、制作中の写真や完成品の写真を見せてもらい、そしていよいよ納品、それぞれの過程にとてもわくわくして、今思い出しても本当に楽しい時間でした。
納めていただくと期待以上に空間にぴったり調和しており、当初からこの家具ありきだったようにすら感じ、大変満足しております。唯一無二のリビング・ダイニングセットと思っております。
後日、時計やさまざまなテーブルウエアもご購入いただきましたが、使い心地はいかがですか。
こだわりの空間、こだわりの家具に囲まれたお気に入りの部屋ができたので、小物類にも統一感を持たせたくなりました。アクロージュファニチャーの作品がとても気に入って揃えたくなったのももちろんあります。
時計は結構目立つアイテムなので、空間により統一感が出ていい感じです。リフォームや家具の打ち合わせですっかり「木」というものに目が利くようになってしまったので、美しい木を活かした可愛らしい小物類にも日々魅了されております。
見た目に楽しく、使い心地も申し分ないです。花器も購入し、人生で初めて自宅に花を飾る楽しみも覚えました。
あなたの「想い」は「かたち」になりましたか。
リフォームもそれに合わせた家具選びも、行き当たりばったり的に手探りで進めましたが、見事に「想い」が「かたち」に結実して大変嬉しく、またお気に入りのモノに囲まれた毎日は、とても楽しく幸せを感じます。縁ある人にお願いできて、期待以上の結果を得られたことにも大きな喜びです。
「また何か岸君に作ってもらいたいね!」と日頃夫ともよく話しております。今後ともメンテナンスも含めて末永いお付き合いをお願いいたします。
素晴らしい仕事をしていただき、ありがとうございました。
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